ビジネスシーンにおいてスーツやネクタイだけではなく、「バッグ」も相手に与える印象を左右する重要なポイントといえます。自社の営業職がどのようなバッグを持っているのか、意識をしたことのある人は多くないかもしれません。見落としがちな部分ですが、実はバッグは人に注目されやすいアイテムといえます。持つものによってその人の第一印象が変わるだけではなく、営業効率にも関わるため、部下が持つ営業バッグにも目を配ることが大切になるでしょう。ここでは見た目と機能性の両面に優れた、仕事がはかどる営業バッグの選び方について解説します。

営業が持ち歩くバッグの最低条件

営業が持ち歩くバッグの条件として、最低限満たすべきポイントは以下の2つです。まず1つ目は「ビジネスマナーに適応していること」です。ビジネスの場にふさわしくないデザインだったり、機能性に問題があるバッグだったりすると仕事に対する誠実さが感じられない印象になってしまいます。2つ目の条件は「営業で持ち歩くものがすべて収納できること」が挙げられます。人それぞれ業種や仕事内容によって持ち歩く仕事道具の量は異なるため、自分に適した容量のバッグを見つけることが大切です。万が一容量の小さいバッグを持ち歩き、荷物が入りきらない様子をクライアントに見られてしまうと、あまり良い印象を与えないでしょう。きちんと持ち歩くものの容量を考えたうえで、余分な荷物が発生しても収納できる、ゆとりのある大きさのバッグが理想です。また、汚れたバッグを持ち歩くことも避けてください。汚れたバッグを持ち歩いていると、見た目に気を配る配慮の足りない人、つまり「仕事のできない人」だという印象につながります。相手にこうした判断をさせないためにも、バッグは汚れが目立ちにくいものや、汚れをすぐに落としやすいものを選ぶことが重要です。

営業バッグ選びで注目する3つのポイント

営業バッグを選ぶポイントとしては、「なかに何をどれだけ入れるか」という要素が重要です。大は小を兼ねるという言葉がありますが、バッグ選びではそうとも限りません。例えば、デスクワークがメインで持ち運びをする仕事道具が少ないのに、大きなバッグを持っているとミスマッチな印象になってしまいます。自分がバッグのなかに入れるものを考慮しながら、それを収納するのに適した容量のバッグを選ぶ必要があります。特に、パソコンを持ち歩くのかという項目はチェックしておくべきポイントです。パソコンを頻繁に持ち歩くのであれば、万が一の事態に備えて耐久性や衝撃に強いバッグを選ぶと安心でしょう。反対にパソコンは持ち歩かず書類を入れることがメインであれば、薄いコンパクトなバッグがおすすめです。それから「どこに持っていくのか」というポイントも大切です。屋外でバッグを開けるのか、それともクライアントの会社のなかまで持ち込んでバッグを開けるのかにより、選ぶバッグの種類が変わってきます。もしも屋外で使用することが多いのであれば、天候にかかわらずデイリーに使える、撥水加工のされたバッグが良いでしょう。反対に会社のなかで使用することが多いのであれば、素材にこだわりを持つ必要は少なくなります。軽さや機能性などを重視し、業務の邪魔になりにくいものを選ぶことがおすすめです。それに加えて、「どのような服装に合わせるのか」ということを考慮することも重要です。スーツを着た状態で持つのか、それとも会社の制服を着た状態で持つのかにより、選ぶバッグの色や形が異なります。スーツの場合は何色のスーツに合わせるのかを確認しておくこともポイントです。スーツとバッグの色の相性を考えて選ぶことで、統一感がある印象に近づけるでしょう。

素材や種類が持つ特徴にも注目

ビジネスの場で多く使用されているバッグの素材には、上品な雰囲気を持つ「本革」や軽量で汚れや水に強い「ナイロン」などが挙げられます。それから革の風合いを持ちながら、色のバリエーションに富んだ「合成皮革」なども人気です。バッグの種類は、書類の持ち運びに便利な「ブリーフケース」や機能性とファッション性の両方を兼ね備えた「トートバッグ」などがあります。また、自転車移動が多いのであれば、手持ちや肩掛けだけではなく、リュックとしても使用できる「3wayバッグ」がおすすめです。このようにバッグにはさまざまな素材や種類があり、それぞれ特徴も大きく異なります。特徴や使用するシーンを加味してバッグを選ぶことで、営業効率の向上を目指しやすくなるでしょう。

バッグを替えるだけで成績が変わる可能性も

営業効率が悪いという悩みを解消するには、バッグを替えてみることもひとつの方法です。普段持ち歩いているバッグの機能性が悪かったり、持ち物の量と合っていなかったりすることが、営業効率を悪くしている可能性があります。営業効率の改善を図るためにも、部下の営業バッグがどのようなものなのか注目してみてはいかがでしょうか。