Google Mapsに代表されるマッピングサービスは単なる地図としてだけではなく、ビジネスにおけるさまざまな場面でも活用できることで大きな注目を集めています。とは言え、具体的にはどのようなメリットがあるのか、今ひとつよく分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、マッピングサービスをビジネスに利用することで得られるメリットや、Google Maps以外にもあるおすすめのマッピングサービスについて詳しく解説します。

地図上にマッピングするメリット

マッピングサービスを利用するメリットのひとつとしてまず挙げられるのが、業務の効率化です。自社が所有している車両やその他の動産といった重要資産について把握し、管理するのにマッピングサービスは適しています。とりわけ資産の管理や保護といったことは直接売り上げに結びつくものではありませんから、できる限り効率化することによってコストを減らすことが大切だと言えるでしょう。
また、マッピングサービスを利用すると顧客が的確な意思決定をできるようになることも忘れてはならないポイントです。マップ上では性質が異なるさまざまなデータが表示されます。例えば、不動産業者であれば、自社の物件をマッピングすることによって周辺環境などの物件情報だけでない情報を顧客に提示することができるでしょう。そうすることで、顧客は購入を検討している不動産についてより多くの情報を得ることができるので、意思決定をしやすくなります。
そのほか、ユーザーエンゲージメントの深化につながることも大きなメリットです。エクセルの顧客データの住所をマップ上にプロットすることで、より視覚的に顧客情報を活用することもできるでしょう。そういった顧客管理はリピート率の上昇や新規顧客の開拓につながります。

Google Mapsを使った無料のマッピング方法

Google Mapで顧客データをマッピングするには、まずはGoogleにログインした状態でGoogle Mapにアクセスします。もしもアカウントがない場合はアカウントを作成しましょう。画面の左上にある「≡」というところをクリックするとメニューが表示されますので、そこから「マイマップ」をクリックします。自分専用の地図が作成されたら、地図とレイヤに名前を入れましょう。名前の入力が終わったら、「インポート」の部分をクリックして顧客情報のアップロードを行います。その際、もしもエクセルなどでデータを入力している場合には「目印を配置する列の選択」で「住所」を選択します。また、「マーカーのタイトル」として選択する列も選びましょう。顧客番号などでかまいません。そうすると、マップ上に顧客のデータが反映されます。顧客の分布図ができたら、より分かりやすくするためにマーカーをグループごとに色分けするのがおすすめです。マーカーの色分け方法は、まず「均一スタイル」をクリックします。すると、「場所のグループ化方法」という枠が表示されますので、もう一度「均一スタイル」をクリックしましょう。さまざまなグループ分けのための「個別スタイル」が表示されるはずです。もし男女分けでグループ化したい場合には、「性別」の部分をクリックすると男女別にマーカーが色分けされます。

Googleだけじゃない!おすすめのマッピングサービス

Google Mapsをより効果的に利用するためのさまざまなサービスも存在します。いろいろ見比べてみて、自社に最も適したものを選ぶとよいでしょう。
COLROWはGoogle Maps上の特定の場所を浮かび上がらせるというもので、管理画面から発行されるコードをホームページに追加するだけで「写真付きリスト」や「Googleマップ」などを掲載できます。
また、batchgeoはホームページにスプレッドシートの内容をペーストするだけで地図が作れるマッピングサービスです。より簡単にマップを作れるのが人気のポイントでしょう。
さらに、MyMapPlusはPCの広い画面で編集作業を行い、データはiPhoneで持ち運ぶためのツールです。GoogleのマイマップをiPhoneにインポートしたいという人におすすめです。

使いやすいマッピングサービスを探してみよう

Google Mapsは使い方が難しくてよく分からない、という人も、さまざまなサービスを利用することでより手軽で簡単にマップを作成することができます。どのサービスが自分にとって最も適しているのかをよく見極めることで、ビジネスにおけるマッピングサービスの効果を実感することができるでしょう。