職種によって求められる能力に違いはあります。営業職の場合、コミュニケーション能力や体力などが必要とされているイメージがあるのではないでしょうか。しかし、実は英語力もあった方がビジネスの幅が広がる能力となっています。営業関係の仕事をしているなら頭ごなしに不必要だとはおもわず、一度英語について考えてみることは大切です。そこで今回は、営業における英語スキルの必要性と営業に関係する英語の言い回しについて紹介し、営業職と英語の関係について見ていきます。
営業職は英語ができたほうがいいの?
基本的に外資系で働いている場合は、英語は必須の能力です。営業職でももちろんレベルの高いビジネス英語が求められます。一方、一般企業の営業職には、英語能力はあまり求められることはありません。なぜなら、一般企業の場合、顧客は日本人であることが多く、営業では日本語を使えば事足りるからです。ただし、営業職を続けていればいろいろな人と出会う可能性があります。長い仕事人生のうちに外国人の顧客候補や仕事関係者と英語で会話をする機会がないとも限らないので、英語はできるなら習得しておいた方がいいのも確かです。英語を母国語として話す人の数は世界で4億人、日本語が母国語の人のおよそ3.5倍程度います。また、英語を公用語あるいは準公用語とする国は世界に50カ国以上あり、それらの人々も含めた英語使用人口を見ると、英語は全世界でおよそ20億人以上が扱う言語なのです。英語を使うことができればビジネスチャンスが大きく広がるので、何かスキルを身につけたい営業職の人は、英語は良い選択肢のひとつといえます。
自分はセールスマンって英語で何て言う?
人と人とのコミュニケーションで重要なのは、相手に自分はどのような人物かを上手に伝えることです。初めてのお客様にあったとき、名前や会社名、自分はどんな仕事をしているかといった自己紹介をするのはごく一般的です。その際に、営業職という自分の肩書きを相手にどのように伝えれば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。多くの人がイメージする単語に、「A salesman.」があるでしょう。あるいは、「A sales person.」を思い浮かべる人もいるかもしれません。セールスマンは日本語でもそう表現することがあるため、口に出やすい言葉です。しかし、もちろん「A salesman.」や「A sales person.」でも相手に通じないことはないですが、ネイティヴも使用する表現として「A sales representative.」を使用するのをおすすめします。その理由は、「man」「person」よりも「representative」の方が響きとしては良い表現だからです。「representative」は代理人や販売員という意味を持つ単語で少々かたい感じがしますが、とりわけあなたのことをまだ何も知らない初めて会うお客様に対しては良い印象を与えることでしょう。フランクな雰囲気の中で自己紹介をする場合は、「representative」を「rep.」と省略し、「A sales rep.」とやや砕けた表現をすることもできます。
習得しておいたほうがいいのは確か!
英語は人生の中で急に必要となるときがあります。それは人事異動を命じられたときや上司が外国人になったときかもしれませんし、転職したときや日本に住む外国籍の人が多くなったときかもしれません。営業職に英語は必須ではないものの、基本的な自己紹介の表現だけでも習得しておくことは大切です。英語ができれば仕事の幅も広がり、キャリア形成に有利になる可能性があります。また、他言語を学ぶことで日本語のスキルにも相乗効果が期待できます。営業職でも英語という強みがあれば社内での評価も高くなるため、英語の勉強はなるべくしておくようにしましょう。