どんな仕事でも商売道具があります。こだわりの商売道具で仕事の効率が上がったり、やる気が高まったりといった経験がある人も多いかもしれません。営業職の人がこだわるべき商売道具のひとつに靴があります。お客様と直接会って話をする営業職は他の職種と比べて外見に気をつけなければならない職種です。スーツやカバン、時計などが上等なものだったとしても足元を見たとたん汚れが目立つツヤのない靴だとしたら、あまり良い印象を与えることは難しいといえます。靴は思っているより見られているビジネスアイテムです。ここでは営業職の靴選びのポイントやお手入れ方法について紹介します。

営業の靴選びのポイント

プライベートで履く靴であればデザイン重視でもいいですが、営業で使う靴の場合、まずは自分の足にフィットした靴を選ぶことが大切です。サイズだけで選ばず実際にフィッテングをしてみましょう。普段と同じサイズでも靴によって微妙な違いがあることがあります。実際に履いて、できれば歩いて歩きやすさを確かめましょう。フィッテングして選ぶことを前提として靴選びの参考になるいくつかのポイントを紹介します。まず足幅は少しきつめのものを選ぶことです。足幅がきつめと聞くと「窮屈で歩いている最中に痛くなるのでは?」と考えがちですが、実は自分の足幅より広い靴だと逆に靴ずれを起こして足を痛めてしまいます。親指と小指の付け根の部分が靴に当たるくらいの足幅がおすすめです。そしてつま先には少し余裕を持たせましょう。足のつま先が靴のつま先に当たっていると自由に足の指を動かすことができず、歩きづらく足が痛くなります。靴底の素材はラバー素材で柔らか目のものがおすすめです。ラバーソールの特徴はその耐久性です。歩くことも仕事のひとつである営業職にはうってつけの素材でしょう。また靴底が柔らかいとコンクリートからの衝撃が吸収され、足の負担を大幅に低減できます。

できる営業マンが靴を磨く理由って?

優秀な営業マンの靴はいつもきれいに保たれている傾向です。それはお客様が営業マンの靴をよく見ていると知っているからといえます。足元は意識しなければなかなか気が回らない部分です。靴をきれいに手入れしている営業マンならば「細かいところまで気配りができて仕事をきっちりこなしてくれる人」と、お客様には映ります。細かいところまで気が配れる精神的なゆとりも感じ取ります。なんどとなく営業マンと接していれば靴の状態と営業マンの能力や精神力とが相関関係にあることを経験の中から知っているのです。当然そのように見られていると肝に銘じている営業マンは靴の手入れをおろそかにしません。できる営業マンが靴を磨くもうひとつ理由は心に余裕を持たせるためです。きれいなものを身につけるだけで自分自身に対するセルフイメージが高まります。高級車に乗ったり、ブランド時計を身につけたりしたときと同じ効果が期待できるでしょう。さらに靴磨きは無心になることができ、靴がきれいになっただけでなく心のくもりまでとれた気がするものです。営業マンとしての自信を高めるためにも靴磨きをおすすめします。

革靴をお手入れする方法は?

それでは革靴のお手入れ方法について順を追って説明していきます。まずは靴磨きをしやすく、形を整えるためにシューキーパーを靴の中に入れます。次にシューキーパーを入れた靴にブラシをかけ、砂ぼこりや泥などの汚れを落とします。ブラッシングは前から後ろにかけて縫い目やシワの部分などの細部まで丁寧に行います。ヒール部分も忘れないようにしましょう。次にクリームを布にとり薄く全体にムラがないように塗ります。そして磨きを丹念にかけて、ツヤを出していきましょう。クリームには靴に光沢を与える他に革に潤いを与えヒビ割れを防ぐ効果もあります。時間をおき、最後にブラッシングで仕上げのツヤ出しをして靴磨きは完了です。さらに防水スプレーをかけておけば雨の日に靴の中が濡れるのを防いでくれますし、汚れの付着防止にも効果があります。

きちんと磨いて営業職としてステップアップ!

営業職の人にとって靴はおろそかにできない商売道具のひとつです。靴の状態が営業成績に影響する可能性もあります。手入れが行き届いた靴を履いていることで、お客様へ良い印象を与え、さらに自分自身の気持ちを高めることが期待できます。これまで靴磨きをしてきた人はこれからも続けて、さらなるステップアップにつなげてください。今まで靴磨きをしていなかった人は営業職としての自信をつけ成績アップのために靴の手入れを始めてみましょう。