営業マンの仕事は、自分の会社の商品やサービスを販売することです。しかし、どんなに良い商品やサービスであっても、顧客にその良さや見積もりについて満足してもらえなければ、購入してもらえることはありません。そして、顧客を満足させるためには営業の知識やスキルが必要です。営業の知識やスキルは、勉強すれば誰もが必ず身につけられるものです。そこで、営業マンが取り組むべき勉強方法や、勉強のコツについて紹介します。

営業マンの勉強の基本って?

営業マンは、基本的には現場で学ぶことが大切です。自分で経験を積みながら学んでいく方法はもちろん、豊富な経験を持つ先輩から学ぶ方法もあります。たとえば、商談がうまく進められない、商品やサービスのメリットをうまく伝えられないなど、人によって苦手なことはそれぞれですよね。先輩の営業に同行させてもらうことで、先輩がどのように商談を進めているのか、どのように商品やサービスのメリットを伝えているのか、そのスキルやノウハウを学べます。自分では考えつかなかったり、気づけなかったりする方法を知ることができるでしょう。
顧客の話をよく聞くことも、勉強につながります。顧客の質問から、何を必要としているのか、どんなことを疑問に思うのかを探りましょう。顧客のニーズや疑問を知ることで、商品やサービスについてよりポイントをおさえた説明ができるようになります。また、上司から怒られたときに、その原因を追及することも忘れてはいけません。原因を知ることで、次回に気をつけるべきこと、してはいけないことを学べます。怒られることは決して気分の良いことではありませんが、失敗や苦い経験から学べることはたくさんあるため、成功につながるチャンスとポジティブにとらえましょう。

セミナーや研修会に参加するのもあり

現場で学ぶ他にも、セミナーや研修会に参加して営業のコツをつかむという方法もあります。セミナーや研修会にはたくさんのテーマがあるため、自分の課題にあったものを選びましょう。顧客に契約の意思をはっきり確認することが苦手であればクロージングをテーマにしたものが、顧客の心をつかむことが苦手であれば営業における心理学をテーマにしたものがおすすめです。また、セミナーの参加者には課題に対して高い意識を持つ人が多くみられます。参加者の話を聞いて知識を増やしたり、視野を広めたりするのも良い勉強になるでしょう。
仕事が忙しいなどの理由からセミナーに参加できない場合は、本を読んで勉強する方法がおすすめです。営業に関する本には、セールストークの方法、売り上げを増加させるコツなど、さまざまなジャンルがあります。自分の課題に合わせることはもちろん、読みやすそうな本や興味を持てそうな本を選ぶと良いでしょう。

営業の勉強をするときのコツ

営業を勉強するときには、コツがあります。まず、アウトプットを意識するようにしましょう。営業におけるアウトプットとは、学んだ知識やスキルを使って成果をだすことです。先輩の営業方法やセミナーに参加して得た知識やスキルを、ただの知識として頭の中にいれてしまっては勉強の意味がありません。実際に商談などの現場で使って、結果につなげましょう。学んだ知識やスキルを使って経験を積み、自分の営業方法を確立していくことが重要です。
わからないことを素直に聞くことも、大切です。わからないことを放置したり自分で勝手に解釈したりすると、失敗やミスにつながることもあります。わからないことは先輩や上司にきちんと聞いて、営業に関する知識を深めていきましょう。ただし、わからないことを漠然と質問すると、先輩や上司を困らせてしまったり、的外れな答えが返ってきたりする可能性があります。わかる範囲は自分で調べて、聞きたいことをきちんと整理してから質問するようにしましょう。

勉強を重ねて売れる営業マンになろう!

営業の勉強方法には、現場で学ぶ、セミナーや研修に参加する、本を読むなどさまざまなものがあります。自分に合った方法を見つけて、効率良く勉強しましょう。また、勉強するだけでなく、現場で実践して成果につなげる「アウトプット」も大切です。売れる営業マンになるためにも、自分の課題にしっかりと向き合い、勉強を徹底してみてはいかがでしょうか。