かつてはスーツにブリーフケースがビジネスマンの定番スタイルでしたが、スーツにリュックを背負った姿もよく見かけるようになりました。ノートパソコンやモバイルパソコン、資料などを持ち歩くとき、ブリーフケースだと収まりきらないことがあります。その点、リュックサックは収納力があるうえ両手もフリーになり、とても便利です。スーツに合わせやすい”ビジネスリュック”なるものも販売され、もはや定番となりつつありますが、ビジネスマナーとしてはどうなのでしょうか?ビジネスマンにふさわしいリュックの選び方について紹介します。
そもそも営業職にリュックはありなの?
通勤用に使うなら、スーツにリュックでもまったく問題はありません。会社あるいは最寄りの駅まで、自転車やバイクを利用する人にとっては、リュックはとても便利なものです。また、オフィスワークがメインならば、 やはり問題はないでしょう。しかし、あなたが営業職の場合は注意が必要です。アパレルやマスコミ、ITなど、比較的カジュアルな服装が許される業界もありますが、会社の顔ともいえる営業職は、やはりフォーマルな服装が好まれます。特に新規顧客の訪問や大切な商談は、改まった印象を与えるように心掛けたいものです。通勤時にはリュックでも、会社のロッカーやデスクの引き出しに、ブリーフケースをひとつ準備しておくと良いでしょう。
ビジネスリュックの今後は?
若い世代を中心に愛用者が増えているビジネスリュックは、ビジネスマナーの面で賛否両論あるのも事実です。ひとくちにマナーといっても、恒久的なものと時代によって変わるものがあります。クラウド化が進み、スピード感のある仕事を求められる現在、出先でもスマホやモバイル端末を扱ううえで、両手がフリーになるリュックは大変便利なものです。また、省エネルギーおよび地球温暖化対策として、2005年から環境省の呼びかけで始まったクールビズやウォームビズの影響もあり、オフィスカジュアルが定着しつつあります。そう考えると、リュックサックがフォーマルなアイテムとして認められるのも、それほど先のことではないのかもしれません。
通勤用のビジネスリュックの選び方は?
ビジネスリュックを購入するとき、注意したいポイントがいくつかあります。まず気をつけたいのは「見た目」です。もともとアウトドア用であるリュックサックは、遭難時に目立つよう、赤やオレンジなどの明るい色が一般的です。しかし、ビジネスリュックは別物です。シンプルなデザインで、色は黒・ダークグレー・紺・茶など、落ち着いたものを選びましょう。スーツにも合わせやすく、悪目立ちしません。大きく目立つロゴマークなどはカジュアルな雰囲気になりがちなので、避けたほうが無難でしょう。
次に確認したいのが「収納力」です。書類を持ち歩くことが多い営業職は、A4サイズのファイルがすっぽりと収まるくらいの大きさを目安にしましょう。ノートパソコンを持ち歩く場合は、パソコンを衝撃から守ってくれる専用ポケットのあるタイプがおすすめです。パソコンのサイズによっては収納できないこともあるので、購入前に対応する大きさかどうか確認しましょう。リュックの内側や外側についているポケットは、スマホの充電池やケーブルといった小物の収納に役立ちます。目的のものをスマートに取り出せるよう、お好みで使い分けましょう。
毎日使うものなので、「重さ」や「耐久性」も確認したいところです。アウトドアブランドから発売されているビジネスリュックは、軽量かつ丈夫なタイプが多く、おすすめです。また、左右のショルダーベルトを前で繋ぎとめる一体型ベルトタイプは安定感が増し、長時間背負っていても疲れにくいといわれています。
急な雨で書類やパソコンが濡れることのないよう、「防水性」「撥水性」も大切なチェックポイントです。また、背中に当たる部分がメッシュやウレタンのものは通気性も良く、長時間背負っていても快適に過ごせます。摩擦を軽減するので、スーツの生地を傷めることもありません。
ビジネスリュックを機能的に利用しよう
ビジネスリュックは収納力もあり、荷物の持ち運びがラクで、両手も自由になる優れものです。2weyや3weyのビジネスリュックなら、ショルダーバッグや手提げバッグにもなり、シーンによって使い分けができます。使い勝手が良く、スタイリッシュなビジネスリュックは、仕事への意欲もより高めてくれそうですね。