営業成績とモチベーションは、大きく関係しています。いつもモチベーションが下がっていると、営業する目的がわからなくなり成績も振るわない状況になりかねません。安定した営業成績を上げている営業職は、モチベーションの維持が上手いといった特徴があります。モチベーションが下がるときと上がるときの違いを心得ておくと、毎日の営業活動に役立てることができるようになります。この記事では、モチベーションが下がる原因と、モチベーションの上げ方について解説していきます。
営業成績とモチベーションは比例する
営業モチベーションとは、営業活動に対する意欲ややる気のことを指しています。どのような営業職でも、意欲ややる気がないときには行動が起こせません。そのため、モチベーションが下がった状態のまま、なかなか良い結果がついてきません。しかし、仕事モードに切り替えて行動を起こすと、それに伴ってモチベーションは上がっていきます。例えば、行動目標を立てたり、十分な成果を上げるために営業活動に費やす時間を確保したりして、それにフォーカスすればモチベーションは上がるといわれています。モチベーションによって行動が起こるのと同時に、行動がモチベーションを上げるともいえるでしょう。営業職にとって売れているときがエネルギーの高いときです。エネルギーはモチベーションの本質ですから、右肩上がりの波に乗って、意識的に売れる状態をつくり上げていくことが重要です。
客観的な視点でモチベーションをコントロールする
安定した売り上げを維持していくということは、仕事ができる営業職の必須条件といえます。モチベーションが上がった状態を常に続けていくことは理想的ではありますが、それは多くの営業職が「難しい」と感じています。営業職も人間ですから、顧客から断られ続けたり、営業成績が思わしくないといった状況が続いていたりすると、どうしてもモチベーションが下がってしまいます。モチベーションの管理を行い、結果につなげていくにはどうしたらよいのでしょうか。まずは、「どんなときにモチベーションが下がり、またどんなときにモチベーションが上がるのか」を客観的に判断することが大切です。例えば、「顧客から理不尽なことをいわれた」「上司から偉そうに指摘をされた」など、自分なりにモチベーションが下がる原因を考えてみましょう。そして、モチベーションが上がる環境を自分からつくり上げていくことが重要です。具体的には、「音楽を聴いて気分転換をする」「美味しい料理を味わう」など、自分なりの方法で気分を立て直していくのです。モチベーションが下がっているときにこそテンションを上げて、次のステップにつなげていくことが大切ということを心得ておきましょう。
視点を変えることで営業する目的を見つける
モチベーションが下がっていると、「何のために営業をしているのか分からない」という状況に陥ってしまうことがあります。そういったときには、視点を変えてみることをおすすめします。視点を変えることで営業をする目的が明らかになり、それによってモチベーションは上げられるのです。誰かに認められたいといったものや、自己実現を目的としたことなどでモチベーションを上げてみるのはとても効果的です。例えば、「営業成績を上げて上司を見返したい」「給料がアップしたら○○を購入するぞ」「営業職で人間力を上げたい」などを目的にして、日々の営業に取り組んでみるのです。具体的な数字が目標という訳ではありませんが、このように視点を変えてみることでモチベーションは自然と上がっていく傾向があります。
お客様のためになる営業を心掛けるとモチベーションも上がる
モチベーションが下がる原因のひとつが、「顧客からの一言」にあるということは少なくありません。たしかに、顧客の機嫌が悪いときに訪問をすると、話を聞いてもらえないばかりでなく、思いもよらない一言によってモチベーションが下がってしまうということはよくあります。しかし、営業職である以上、顧客の話に真剣に耳を傾け相談相手になることは基本中の基本です。また相談の中で、自社の商品が顧客の悩みを解決するのに役立つことに早い段階で気付く必要があります。「自分の営業が、顧客にとってプラスになる」と信じて、モチベーションアップを心掛けることが大切といえるでしょう。