営業成績を上げるためにはどんな方法があるでしょうか。顧客を頻繁に回りオーダーをもらったり提案をしたりするなど顧客へのアプローチも必要ですが、新規開拓で販路を広げることも重要です。そのために手に入れたいのが営業リストといえます。営業リストの入手方法にはさまざまな方法があり営業手段や得意な方法で選ぶことが可能です。ここではおすすめしたい営業リストの収集方法についてご紹介します。
無料で簡単にリストアップ!法人番号を利用してリストをつくる
個人のマイナンバーのように1社に1つ、13桁の法人番号が与えられています。この番号は誰でもいつでも閲覧、利用することができるものです。法人番号(法人ナンバー)の公開により、誰でも無料で簡単に企業データの収集が行えるようになりました。また、この法人番号を利用して無料でリストを作成することができます。まず国税庁の法人番号公表サイトにアクセスしデータをダウンロードします。データを開くとエクセルを使用している場合はエクセル形式に内容が表示されるので見出しをつけるなり編集しましょう。法人番号についてはB列に集約されています。B列をすべてアクティブの状態にし、右クリックで「セルの書式設定」の「表示形式タブ」で「数値」を選択しましょう。13桁の法人番号が正しく表示されます。
ウェブサイトのインタビュー記事からリスト情報が入手できる?
より絞り込んだ企業開拓を行う場合にはウェブサイトを利用することもできます。ターゲット分野の専門サイトにアクセスし、そこに掲載されているインタビュー記事から企業データをピックアップする方法です。専門サイトでは業績を上げたり新しいことにチャレンジしたりして意欲的な企業に焦点をあてビジネスのヒントを得てもらう企画をしばしば行います。そこに掲載される勢いのある企業担当者のインタビュー記事に紹介されている企業情報や担当者についての情報を、そのままリストとしてしまうのです。担当者の属性などや企業のニーズなどもサイト上の情報から入手できるため、ヒアリングの手間も省けます。
インターネットの公開情報からピンポイントで情報収集
ターゲット分野の企業の窓口となる担当者を「ピンポイントにリストアップしたい」という場合もあります。そのような場合にもインターネットで公開されている情報を活用しましょう。まず自分はどういう情報を必要としているか明確にしておきましょう。例えば人事など就職関連の担当者をピックアップしたい場合は就職や転職を扱っている企業のウェブサイトにアクセスします。そこにはさまざまな企業の人事担当者の氏名が掲載されています。さらに不動産系や情報サービス系など業種別に絞り込めばターゲットとしている分野の人事担当者情報だけをソートでき情報の収集が簡単です。
ターゲット分野のイベントサイトも大切な情報収集の場
ターゲット分野のイベントサイトには出展する企業名や情報が掲載されていることがあります。この出展者リストを営業リストに取り込んでしまうのもひとつの方法です。イベントサイトからのデータ収集ごとのページに飛び出展者リストを確認すると共に対象業界のプレーヤーを把握することができます。さらに出展コマ数などから企業の規模や主要プレーヤーも確認ができるため、提案内容やアプローチの仕方も検討することが可能です。企業との結びつきをより深いものにできる可能性もあるため、ターゲットとしている分野のイベント情報はチェックしておくとよいでしょう。
利用しないと損!facebookを活用しよう
facebookはハッシュタグをつけることにより特定の事柄に興味をもつ人が集まりやすい性質があります。企業が自社製品をfacebook上に掲載することもあり特定の狭い範囲でのマーケティングとしても使用されています。ビジネス用のツールとしてターゲットを絞り込み情報を提供し引き合いを促す手法として活用することができます。
営業先リストの購入も選択肢のひとつ
正攻法として営業先リストを購入するという選択肢もあります。コストはかかりますが、帝国データバンク、東京商工リサーチ、ランドスケイプ、名簿会社などから営業をかけたい分野や範囲を絞り込みリストを入手します。
取引先からの紹介は質の高いリストができる
新規開拓にはネットやデータ購入以外に既存の取引先から新規企業に紹介してもらうという方法もあります。これ地道な方法ですが、信頼関係ができている取引先からの紹介ということで開拓先との信頼関係が早く築きやすいメリットがあります。さらに営業リストの中で、もっとも質の高いリストのひとつになります。
営業にも使える!名刺管理アプリは名刺整理だけではないすぐれもの
営業リストの作成に「sansan」や「Eight」などの名刺管理アプリを利用することができます。名刺管理アプリでは単に名刺を整理するだけではなく管理することにより営業に役立つ仕様が整っています。例えばEightでは「お知り合いかも?」という機能があり共通の知人や会社名などから知り合いの可能性がある人などをリストアップすることがかのうです。担当者名、上長名がわかる場合もあります。
アクセス解析情報を利用して絞り込んだリストを作成
アクセス解析情報を利用して営業リストに反映させることも可能です。IPアドレスから訪問企業がわかる「KARTE」はおすすめアプリのひとつといえます。無料であればYahoo!アクセス解析の「訪問組織ランキング」などを利用して自社に興味をもっている企業を優先的にリストに加えることができます。無料のアクセス解析ツールはYahoo!アクセス解析のほかグーグルでも「Googleアナリティクス」が利用できます。しかし細かい分析方法などの理解が必要な場合があります。