営業の仕事をしていくうえで、悩んだり方向に困ったりしたときにビジネス書が役立つことがあります。しかし、ビジネス書といってもその種類は豊富です。業種に特化した内容や基本的な考え方など、さまざまなものが出版されているのでどれを読んだらいいか迷ってしまうかもしれません。そこで、営業に役立つおすすめの本を3冊紹介します。どれも評価の高い本ばかりです。長く読まれている本もあるので、仕事で悩んだときの参考にしてみましょう。
おすすめ1.『最低でも目標達成できる営業マンになる法』
2013年に出版された、水田裕木氏による本です。本書は、営業をしていくうえで重要になる基本的な精神の持ち方から始まります。章を進めるにつれて、営業職として業績を上げるためのコツがわかりやすく書かれているのが特徴です。予材管理をすることで目標達成につなげていく考え方ややり方を中心にしています。顧客を大きく3つに分類することで受注数をコントロールするなど、実践しやすい内容で高い評価を得ています。
単なる営業マンとして業績アップを図るというより、自分をマネジメントするという考え方に共感する人が多いビジネス書です。トップセールスマンはもちろんですが、営業職の経験が浅い人にとっても読みやすく、営業についての基礎から学べる本になっています。
おすすめ2.『凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク』
佐藤昌弘氏による、2003年に出版されたビジネス書です。本書の一番の特徴は、凡人にもわかりやすいセールストークの例が豊富にあげられていることで、その内容に共感の声が寄せられています。佐藤氏が特に力を入れているのは、自分の欲しいものが何かをわからない顧客への対応です。実は、顧客自身が欲しいものに気づいていないという事実を、多くの営業マンが見落としていることに佐藤氏は着目しています。そのため、本当は求めていない商品をすすめてしまうケースが多く、その失敗例としてわかりやすくまとめているのも本書が読まれている理由でしょう。
簡単そうでいて、読めば納得してしまうセールストークが豊富な部分もおすすめ点ですが、人間関係の築き方など、営業以外でも役立つ基本的な知識やヒントが多数収められています。
おすすめ3.『営業の魔法―この魔法を手にした者は必ず成功する』
2007年に出版された本書は、中村信仁氏によって書かれたビジネス書です。本書の特徴であり人気の理由のひとつには、ストーリーとして書かれていることがあげられます。ストーリー性のある展開によって、本書を読んだ多くの人が「読みやすい」と絶賛しています。
中村氏によって分けられた11章から成る魔法の数々は、セールスという当たり前のことから離れて、新しい気づきを与えてくれるのが新鮮です。顧客を第一に考えるとはどういうことかを、理解しやすく示してくれるといった感じでしょうか。売ることを優先順位から外すことで、それが結果的に売れることにつながるプロセスが書かれています。物を売るということは本来こうあるべきだと、改めて感心してしまう人は多いかもしれません。営業経験の浅い人からベテランまで幅広く読める本です。
おすすめの本で営業スキルを磨こう
営業の仕事は、いかにして商品やサービスを顧客に売るかといったことが中心です。しかし、ただそれだけを考えていては本当に良い営業マンとはいえません。たしかに、自分の業績を伸ばし、それが企業の成長につながるのは重要なことです。ところが、次第に売ることだけに固執してしまい、営業の本質が見えなくなってしまう人もいるでしょう。
今回紹介した本は、営業職が陥りがちなそんな思い込みを解き、頭と心を一旦リセットしてくれるような本ばかりです。営業職に就いたばかりの人には学べる基礎が盛り込まれていますし、経験豊富な人は新たなヒントや振り返る機会をくれます。ここでおすすめした3冊を読み、次の顧客開拓やスキルアップに役立ててみましょう。