派遣業はさまざまな分野に進出しており、社会を支えています。その中でも「派遣営業」という仕事をご存じでしょうか?派遣営業は正社員が忙しすぎて手をつけられない業務を中心に働きます。派遣営業を適切に雇い入れることで会社の業務は効率化されて売り上げへとつながるのです。派遣営業のメリットを最大限に引き出すためには派遣営業について学ぶ必要があります。ここでは派遣営業が行う具体的な仕事内容や適性について解説いたします。

派遣営業の仕事内容とは?

「派遣営業」といっても正社員の営業が行う業務と違った内容を任せられるわけではありません。基本的には営業全般の仕事を行います。ただし他の営業がカバーできていない業務を派遣営業が務めるケースが多いでしょう。たとえばルート営業が忙しくて手つかずになっている新規クライアントの開拓です。また既存のクライアント企業が多すぎる場合も分担して定期的なフォローをします。人材派遣を引き受けている会社ならクライアント企業と派遣スタッフのマッチングも派遣営業に任せられます。その際、クライアントが求めるエキスパートな派遣スタッフを探し当てることが必要です。
派遣スタッフのフォローも派遣営業の大切な仕事といえます。派遣でやって来たスタッフは会社になじむのに時間がかかったり、孤独感を覚えたりしがちです。派遣営業からアドバイスを受けられるのは励みになるでしょう。

派遣営業の大変な部分は何?

派遣営業の悩みも正社員とよく似ています。「顧客との関係がうまくいかない」「売り上げが伸びない」などの問題は派遣や正社員を問わず、営業全体が抱えがちです。ただし派遣営業が特別なのは派遣スタッフとのコミュニケーションも業務に含まれるからです。派遣スタッフのすべてが従順で素直に動いてくれるとは限りません。派遣先への不満をつのらせ派遣営業に文句を言うこともあります。派遣スタッフのモチベーション維持は派遣営業の手腕が問われる場面です。
しかしクライアント企業と派遣スタッフの板挟みにされてしまうとかなりのスタッフがのしかかってきます。どちらの言い分が正しいにせよ派遣営業は片方に肩入れしにくい立場です。その結果、派遣営業が複雑な人間関係を抱え込んでしまい、精神的にダメージを受ける恐れもあります。

人材派遣会社の営業職に求められるスキルとは?

人材派遣会社の営業職にはリーダーシップがある人が向いています。派遣営業は派遣スタッフを指揮する立場です。頭の回転が早く適切な指示を出せる人は信頼を集められるでしょう。また敵を作らない人間性の穏やかさや忍耐力は派遣営業の重要な資質です。派遣スタッフは明確な目的のもとに集められた立場といえます。企業が掲げる目標を達成するため、前向きに努力できる人が歓迎されるでしょう。固い意志や継続力がある派遣スタッフは職場にも早く適応することができます。
チームワークを大切にできるかどうかも肝心です。派遣スタッフは期限が決められているケースも多く短い期間で社内の人間関係を築かなくてはいけません。協調性のある明るい人ほど需要があります。また臨機応変に行動でき、問題解決能力が高い派遣スタッフも引く手が多いでしょう。

派遣営業はやりがいのある仕事!

派遣営業が大変なのは、あらゆる方面に気をつかいながら仕事をしなくてはいけないからです。顧客を大切にするのはもちろんですが、派遣先の社員と派遣スタッフの間に立って「調整役」を引き受けるのも大変です。トラブルの仲裁に入ることも多く精神的に疲れが押し寄せる仕事なのは間違いないでしょう。
しかし、その分やりがいはあります。派遣スタッフから信頼を得られると、お互いに支え合って目標に向かっていく充実感も共有できます。コミュニケーション能力が高く人と関わるのが苦でない人にはおすすめの仕事です。