営業職に携わる人は、服装などをはじめとする身だしなみに気をつけることがエチケットです。営業職は「第一印象が大切だ」とよくいわれますが、服装も営業職の第一印象をつくり上げるためには欠かせない要素のひとつでしょう。また、身だしなみは顧客が「どのような人なのか」を判断するための材料になるため、顧客に良い印象を与える服装には十分な配慮が必要です。この記事では、売れる営業職の服装や、男女別の気をつけたいポイントなどを中心に解説していきます。

共通している売れる営業職の服装

売れる営業職の服装には、共通のポイントがいくつかあります。まず、相手に清潔な印象を与える服装であることが大切です。いつもシワや汚れが目立つスーツを着ている人は要注意です。スーツは必ずアイロンがかかったものを着用します。ワイシャツやブラウスについても、長い間着ているとどうしても襟首や袖口が汚れてしまいます。使い古したものは処分して、新しいものを身につけるようにしましょう。次に、センスの良さが感じられる服装を心がけます。ビジネスマナーとして、黒や紺、グレーのスーツを着る機会が多いため、「スーツではなかなかセンスの良さを発揮できない」とあきらめている営業職も多いでしょう。しかし、ワイシャツやネクタイの色や柄などにも気をつかうと、センスの良さを演出することは可能です。スーツとの組み合わせを考えながら、自分に似合うものを意識してそろえておきましょう。そして、しっかりと仕立てられた良いものを身につけていると、「売れる営業職」といったイメージにもつながります。さらに、品の良さが感じられる服装も男性営業職・女性営業職共通のポイントです。また、若く見られがちな人は、年相応以上に見られる服装を意識すると良いでしょう。服装を工夫することで、学生っぽさを改善することが可能になります。

男性営業職が気を付けたいポイント

営業職では年齢が必要以上に若く見られると、顧客に不安感を与えてしまう場合があります。営業職の世界では、30代でもまだまだ若手というイメージを持たれます。そのため、スーツを工夫することで年相応以上の印象をつくり上げることがポイントといえるでしょう。スリムスーツを着ている男性は若く見られる傾向があるため、ゆったりとしたタイプのスーツに変えてみることをおすすめします。また、紺の無地のスーツに無地のネクタイといった組み合わせも、学生っぽい幼い印象を持たれます。さらに、ネクタイの結び目が小さすぎるのも営業向きではありません。細かいことではありますが、営業職にふさわしい服装のポイントをひとつひとつ押さえ、好印象につなげていきましょう。

女性営業職は丈や色に注意

女性営業職の場合は、ジャケットとストッキングの着用が基本です。ストッキングを履かずに素足のまま訪問先を営業している人はマナー違反です。女性はスーツの色だけではなく、ストッキングの色にも注意を払いましょう。ストッキングはベージュで無地のものが基本です。破れてしまうこともあるため、替えのストッキングを常備しておくことも忘れてはなりません。また、スーツに関してはできるだけベーシックなものを選びましょう。ブラウスやワイシャツを取り替えて着用できるようなデザインのものを選んでおくと、着回しができて便利です。インナーを変えるだけで印象がガラリと変わりますから、ベーシックなタイプのスーツを何着か持っておくと良いでしょう。さらに、女性でスカートを履く人は、スカート丈にも気をつけることがポイントです。スカート丈はひざが少し隠れる程度で、長すぎても短すぎても良くはありません。

バッグや靴は機能性重視

営業職はバッグや靴などの小物も含めて服装と判断されるため、スーツ以外のアイテムにも気をつけることが大切です。靴を履く前には、「かかとが擦り減っていないか」「指先に穴が開いていないか」などをチェックしておきましょう。また、営業職は持ち歩くものが多いため、バッグについては収納力にすぐれたタイプのものを選ぶのが基本です。さらに、営業職は外回りなどで顧客の目が常に注がれる職種です。バッグや靴については華美なものは避け、機能性重視で選ぶことが大事だということを心得ておきましょう。